【逃げるな自転車!】礼儀なき戦い

あれは出勤途中の事故でした。


いつも通る通勤道路がその日はやけに混んでいたので、「やれやれ」と思い脇道へ進路を変え会社へ向かいました。


そこは普段は通る事のない道路で、家が建ち並ぶ閑静な住宅地。


あちらこちらでお母さんが玄関先まで子供を送りに出ている程ののどかな場所で事故は起こったのです。


通学時間も重なり、ランドセルを背負った小学生から自転車を立ちこぎする学生が車道を悠々と歩いているのは住宅街の最大の難点であります。


私は一時停止の標識に気づき、のどかな通りを走ってる訳なので普段以上にとにかくシッカリ停止。


愛車の前を渡る子供達を見ながら、昨日洗車をしたばかりでピッカピカになったボンネットが目に入る。


「やっぱり洗車したら気持ちいいな」そう思った次の瞬間、そのピッカピカのボンネットに「ガシャン!」と飛び込んで来たのは自転車に乗った女子高生でした。


停止している私の車に自転車がぶつかって来たのです。


「なぜ?」私でなくても誰しもそう思うでしょう。


女子高生は接触した衝撃で自転車ごと倒れ、起き上がったかと思うと手から離れた携帯を拾い何事もなかったかのように無言で走り去って行ったのです。


私はその時、数年前にも同じ事があった事を思い出しました。


その時は二人連れの男子高生です。


男子高生の一人が今回同様に私の車に接触し同じように自転車ごと倒れたのですが、今回と違っていたのはもう一人の男子高生が一緒になって「すみませんでした。車大丈夫ですか?」とその場で真っ先に車の心配をしてくれたのです。


倒れた際に肘を擦りむいたようで、肘から血を出している律儀な青年を前にいい大人が文句なんか言える訳ないですよ。


私は青年達に一応接触した箇所を確認し、コンパウンドで磨けば消える程度の傷である事を説明し「大丈夫だから」と納得して貰いその場を後にしたのです。


走り去る女子高生の後ろ姿を見て、何度も何度も頭を下げて去って行ったあの青年達を思い出しましたが、今回の事故は比べるに値しない程とても後味の悪いものでした。


謝罪どころか私の方を見る事もなく何事もなかったかのように無言で走り去るとは、太々しいにも程がある!


親の顔が見てみたいものです。


その後、しばらくは事故があった同じ道をあえて通って女子高生を探しました。


嫌な思いが残ると何か一言いってやらなきゃ気が済まないところまできていましたが、「そんな相手に無駄なエネルギー使って」と途中でバカバカしくなってやめました。


今でも思い出すと気分の悪くなる事故です。

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